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雨水流域対策の出前講習 飯塚県土

2025.12.11お知らせ

 令和7年12月8日(月)、(一社)建設コンサルタンツ協会九州支部が企画する技術講習会において、当社技術統括部長の坂井が福岡県飯塚県土整備事務所及び管轄自治体の方々に「浸水被害が起きる前に!地面と心に浸みる雨水流域対策(流域全体の連携)」をテーマに講習を行いました。
 今回の講習では、前半で近年の気候変動による水害について、飯塚県土管内の観測データを基に、温暖化の進行とそれに伴う降雨の増加を例示し、流域治水の三本柱の一つ「氾濫を防ぐ減らす対策」の課題解決として有効な「流量をゆっくり流す、流量のピークをつぶす」対策を合成合理式による流出解析をかみ砕いて説明しました。また、外水(河川)と内水(下水道)との一体となった対策を実施する際の留意事項等も説明したうえで、今後の施設整備の在り方を示しました。後半では、実際の流域治水の取り組みを業務経験に絡めて紹介しました。最後に、流域治水を推進するにあたって、「対策効果の見える化」が必須であることや、ハードソフト一体の対策立案に有効な氾濫解析手法の紹介を行い、経時変化で効果を確認する必要性を説明し、講義を締めくくりました。
 今後、気候変動により降雨傾向の極端化が進行し、水害の激甚化・頻発化と渇水による水不足が懸念されます。それらに対応するため、社会全体が自分事として「流域治水さらには流域総合水管理」に取り組むきっかけとなれるよう、当社は流域治水オフィシャルサポーターの一員としても今後の講師派遣活動等に注力してまいります。

  

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