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雨水流域対策の出前講習 福岡農林

2025.07.07お知らせ

 令和7年7月4日(金)、令和7年度福岡農林事務所職場研修会において、当社技術統括部長の坂井、社会基盤グループ部長の笠木が、県内の各出先機関から集まっていただいた約40名の方々に「浸水被害が起きる前に!地面と心に浸みる雨水流域対策(流域全体の連携)」をテーマに講習を行いました。
 今までの治水対策は、主に都市化に伴う雨水流出の抑制対策で国交省を主体に実施されていた総合治水でしたが、近年は気候変動の影響による降雨量の増大等が顕在化しているため、これまでの対策に加えてあらゆる関係者が協働する必要があり、流域全体で行う流域治水の転換、深化が推進されているところです。
 講習内容は、前半に「今までの治水対策である総合治水」と「これからの治水対策である流域治水」の要旨と課題整理、流域治水プロジェクトにおける周辺地域での取り組みを紹介しました。後半では、今回の受講者の方々の主戦場である農地・農業水利施設を活用した治水対策となる水田の活用(田んぼダム)、ため池の活用について事例を交えて紹介しました。また、締めくくりに、豪雨等による浸水リスクの情報提供や周知のツールとして有効で、平面的かつ経時的にリスク評価が効果的な二次元不定流計算による解析結果を紹介しました。
 今後、気候変動により水害が激甚化・頻発化することは、周知の事実です。それらに対応するため、社会全体が当事者意識を持って流域治水に取り組むきっかけとなれるよう、当社は今後も講師派遣などの活動にも注力してまいります。

  

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